住 職 日 記
平成16年 11月分

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■2004/11/30(火) 西宮市仏教会 成道会
西宮市仏教会の行事「成道会」(じょうどうえ)にて、袋井市から鎌倉市にかけて寺院参拝旅行に行ってきました。昨日は、午前8時に西宮をバスで出発しました。今回の参加者は16名でした。高速道路をひたすら走ります。昼過ぎに袋井市に到着して「法多山 尊永寺」(はったさん そんえいじ)に参拝しました。このお寺のご住職は、高野山真言宗前総務部長をされていた方です。大変気さくな方で、私のような者にでも気軽にお話くださいます。お寺に到着して、その広大さ・荘厳さにびっくりしました。本堂で勤行させていただいたあと、お接待をいただきました。ありがとうごさいました。
その後、宿泊地の熱海温泉まで走り、夕刻ホテルに到着。夜は懇親会にて盛り上がりました。

ゆっくりとした朝食をとり、熱海温泉から鎌倉に向かいます。本日の訪問寺院は「青蓮寺」(しょうれんじ)。地元では青蓮寺というよりも「鎖大師」(くさりだいし)という呼称で有名だそうです。ここのご住職は、おじさん弟子にあたりいつもお世話になっている方のひとりです。このお寺でもお接待をいただき、恐縮してしまいました。
次に「鎌倉大仏」に参拝。奈良の大仏さんとは違った雰囲気でしたが、素晴らしい仏さまに感動しました。好天に恵まれての二日間。バスに乗りっぱなしではありましたが、大変充実した研修旅行となりました。

それにしても鎌倉から西宮までは遠い〜〜私たちはただバスに乗っているだけですが、運転手さんは大変お疲れになられたことと思います。ゆっくりお休みください。ありがとうございました。
詳細はこちら

■2004/11/29(月) 熱海温泉から鎌倉行き
本日より二日間、熱海温泉から鎌倉にかけて行ってきます。西宮市仏教会主催の研修旅行です。バスで出発しますが、途中袋井市にある尊永寺に寄ります。立派なお寺ということですが、今から楽しみです。熱海温泉に一泊して、次の日に鎌倉大仏と青蓮寺に参拝。西宮に帰ってくる行程です。少々ハードスケジュールになると思いますが、頑張ってきます。詳細は帰ってきてからアップすることにします。ではでは・・・

■2004/11/28(日) 防犯グッズが売れているそうです
日曜日にて法事など檀務で多忙でした。
境内の紅葉を見に、たくさんの方が起こしですが、ピークは過ぎて葉よりも枝の方が目立つようになり、せっかく来ていただいたのに申し訳なく思います。それでも、残り少なくなった紅葉をカメラにおさめようとシャッターを切られる方が多かったです。来週の日曜日は完全に落葉してしまっているかな・・・

奈良市の少女誘拐殺人事件は、日が経つにつれ新事実が出てきたようです。また、この事件をきっかけとして、子供用の防犯機具が売れているとか。携帯電話のストラップ型防犯ベルや、GPSシステムを導入した現在位置がわかる携帯電話。警備会社と契約しており、ベルを押すとガードマンがかけつけてくれるシステムなど。アメリカではこのような事件が多いため、防犯システムを利用する親が多いとか・・・確かに日本の文化はアメリカからながれてくるものが多いですが、防犯システムなどが必要になってきた、そんな物騒な国になってしまったのかと思うと残念です。
この事件の犯人像は、変質者の可能性が高いとのこと。また、この手の変質者は再び同じような手口を使い犯行に及ぶ可能性が高いとのこと。もしも再犯をねらっているのならばぜっいに阻止しなければなりません。これらの事件のようなことを未然に防ぐため、二度とこのような残虐な事件が起こらないように、そんな思いからか「防犯システム機器」がよく売れるようになったそうです。物騒な国になってしまいました。

本日は親友の祥月命日・・・・きょうでまる三年を迎えました。若干41歳の年に心臓発作による急死でした。彼に会いたいな・・・そんなことを思う日が多くなりました。小学生の時からの親友でした。涙が出そうになります。

■2004/11/27(土) ヨンさま効果に思う
一日中、檀務にて走り回りました。法事が4件あって忙しかったです。その中、本日はじめてお参りさせていただいたお家での出来事。読経が終わって、いつものように少しお説教をさせていただきました。その内容について質問があり、それについてお話させていただきました。ところが、話に夢中になりすぎてご迷惑をおかけしました。話が好きなものですからついつい・・・あとのお食事間に合われたでしょうか・・・??
夕方一本の電話がありました。まったく始めての方からでした。ご主人に先立たれたあと、息子さんも急死・・・ひとりぼっちになってしまった今、先々のことを考えると不安になるとのこと・・・
息子さんは急死だったもので葬儀屋さんから紹介されたお寺さんに葬儀をしてもらったそうです。そのお寺さんと折り合いが悪く、不信感まで抱くようになられたとか・・・お話を伺っていると、最初は愚痴であった内容が徐々に怒りに変わってきて、最後の方は泣いておられました。
「人ひとり亡くなっているんですよ! お坊さんはお葬儀はなれていらっしゃるかもしれませんが・・・」
実はこんな内容の電話はきょう始まったことではありません。結構多いようです。お寺さんとのトラブル・・・特に葬儀屋さんに紹介されて、あとあとのお参りのことでもめるケースが多いようです。
いつも思いますが、お寺さんと普段から親しくなっておくことが大事だと思います。私も死んだときのことを考えると、好きなお坊さんに送ってもらいたいですから・・・
なぜこのようなことが多くなってきたのでしょうね・・・お寺側にも大きな問題点が多々ありますね・・・

韓国の大スター ぺ・ヨンジュンさんが来日され、大変な騒ぎになっています。おばさんたちがヨンさまのあとを追いかけ、けが人も出たとのこと。大変な韓国ブームですね。確かにヨンさまの笑顔は素晴らしいし、人に幸せを与えますよね。
一昔前まで一部の日本人の中に、韓国・韓国人に対してひとつの差別意識を持つという悲しい歴史があったことは事実です。それもつい最近まであったのではないでしょうか。その差別を無くすために一生懸命に取り組んでおられたお坊さんもおられました。
しかしぺ・ヨンジュンさん主演の「冬のソナタ」が日本でブームになったころ、一晩にして差別どころか大フィーバーとなり大変なことになってしまいました。
「差別がなくなるということは、文化です」
差別問題の講習会で先生がそうおっしゃっていたことを思い出しました。仲良くできること。いつもニコニコできること。素晴らしいことですね。素敵な笑顔をありがとうございます。ヨンさま・・・
だけど、あまりエスカレートしすぎないようにね。おばさまたち・・・

■2004/11/26(金) 授戒 成満しました
午前7時35分。西大寺到着。授戒会最終日を迎えました。本日受ける戒はビッシュ戒といって、最終段階のものです。午前9時から始まりましたが、お昼前までかかりました。大変緊張して最終の戒まで受けることができました。

私たち真言宗のお坊さんは、授戒を受けなければお坊さんにはなれません。私は高野山大学2年生の時に一度受けさせていただきました。よって今回で二回目の受法ということになります。日本の戒律には二種類あってひとつを「有部律」そしてもうひとつを「四分律」といいます。高野山は「有部律」で今回の西大寺は「四分律」です。よって今回の授戒作法は「四分律」の法則に則ったものになります。
大変厳かなもので、特に本日は最終日ということもあって感動しました。授戒作法がすべて終了し、控え室で西大寺総長さまよりお祝いのおことばをいただきました。なかには感動して泣いておられる方もありました。それほどありがたいものでした。
今回の授戒には中山寺の管長猊下、信貴山の管長猊下をはじめとして真言宗の高僧方を筆頭に約200名の方が受けられました。それだけ重要なものであるということです。

本日の気持ちを忘れることなく『初心忘るべからず』の精神で努力精進していきたいと思います。三日間お世話になりました。ありがとうございました。

さて、茨城県では両親を殺害する事件が2件も発生したといいます。一体どうなっているのでしょうか・・・

■2004/11/25(木) 授戒会 二日目
午前7時40分。奈良 西大寺に到着。授戒二日目を受けました。授戒は三日間執り行われますが、一日目が形同沙弥戒、二日目が法同沙弥戒、三日目がビッシュ戒と段階を踏んでいくのです。明日が最終の授戒日となります。本日は二日目ということで、昨日よりも緊張することなく受けることができました。

授戒終了後、講習会を受けました。西大寺の総長さんのお話と、『布薩』のお話を聞きました。大変ためになるお話で、将来にきっと役立つだろうといった内容でした。いずれにしても明日一日で終わりです。頑張りましょう。

■2004/11/24(水) 授戒会 本番を迎えました
奈良 西大寺。本日から3日間「授戒」が行われ受法させていただきます。今回の「授戒」は去る10月13日から3日間講習会のあった西大寺に伝わる「四分律」(しぶんりつ)の「授戒」です。私たち高野山出身のお坊さんは「有部律」(うぶりつ)の授戒を受けているので、「四分律」の授戒は大変珍しく貴重なものだと認識しております。
午前9時から古式にのっとり「授戒作法」がはじまりました。「有部律」と「四分律」との違いは、まず着ける「袈裟」が違います。今回西大寺の方で作成していただいたのですが、私たちが普段つけている袈裟とは違うもので、違和感がなかったといえば嘘になります。その袈裟を身にまとい、今回受法するお坊さん約150名が揃って西大寺本堂に行列を組んで入堂するのです。たまたまお参りに来られた人たちは、何が始まるのだろう・・・と興味津々で見ておられました。
阿闍梨さまは上田霊城先生。古式にのっとり執り行われる授戒作法は、大変ありがたかったです。今回、はじめて西大寺の本堂に入らせていただきましたが、さすがに西大寺・・・お堂も立派だし、仏像・仏具も素晴らしいもばかりでした。

授戒終了後、昼休みをはさみ夕方まで講習会。「袈裟」についてと「授戒作法の必要性」について。この講習会も大変勉強になりました。特に「授戒作法の必要性」についてお話いただいた先生は、お坊さんではなく在家出身の大学の先生。お坊さんではないけど、お坊さん以上に勉強され研究されているので、大変参考になる内容に驚きました。釈迦は何故仏教を開いたのか??というテーマでのお話は大変勉強になりました。また後日この件についてはご紹介させていただきます。

先般、檀家さんから「2004年作 ボジョレヌーボ」をいただきました。その封印を本日開封しました。昨年は大変出来がよかったのですが、今年のはもうひとつか・・・?? との前評判はありましたが、なんのなんの。大変美味しくいただきました。ジュースのような感覚でスーッと入るので、あまり飲みすぎると酔っ払うこと間違いなしです。おいしかったので、やってしまいました・・・明日はだいじょうぶかな・・・???

新潟の被災地に仮設住宅ができ、本日入居が始まったとのニュースを見ました。あの頃のことを思い出します。寒い冬と思いますが、お元気で暮らしていただきますよう、心からお祈り申し上げております。

■2004/11/23(火) 紅葉 きれいですよ
「勤労感謝の日」にて全国的に祝日。私は法事などがあり多忙な一日を送りました。
境内は紅葉見物のお客さんで結構いっぱいになっていたそうです。夜のライトアップについての問い合わせも多く、大勢の皆さんに喜んでいただけてうれしいなと思います。
カップルも多いようです。何でも、某HPの紹介で「なんとか度数」というのがあって、「ロマンチック度」が5つ星中4の評価をいただいてました。
もうしばらく綺麗だと思います。どうぞ皆さまお越しくださいね。

■2004/11/22(月) 現代文明が作り出した殺人鬼
ご両親はどのようなお気持ちで「楓」という名前をつけられたのでしょうか。きっと「カエデ」のように美しく、そしてやさしい女性であってほしい。そんな願いで命名なさったのでしょう。
奈良市の小学一年生の有山 楓ちゃんが誘拐され殺害された事件は、時間が経つにつれ犯人像が明らかになってきつつあるように報道されています。何故このような痛ましいそして想像もつかないような事件が起こるのでしょうか。幼い命を奪った上に携帯のメールを使って母親に写真を送りつけてきた犯人。また、インターネットの某BBSに今回の事件と同じ手口の犯行の書き込みをされているものが発見されたとか・・・この書き込みが犯人の残した足跡ならば、まさに現代文明が作り出した殺人鬼とでもいえるのではないでしょうか。

子供が遊ぶテレビゲーム。聞くところによると殺人ゲームがあるそうです。その殺人ゲームを一生懸命に子供たちはしています。敵と自分との殺し合いのゲームです。対決の結果、敵を殺すことができました。殺したあと「リセットボタン」を押すと殺した敵は再びよみがえるそうです。
このゲームを通して、実際に人間は殺しても「リセットボタン」を押せばよみがえることがでるんだと勘違いしている子供がいれば恐ろしいことです。

すべてがそうとは申しませんが、少しはこのようなものの影響もあるのではないかと思います。ご両親が「楓」と命名された「かえでの木」は自然のものです。きっと自然を愛されるご両親であったのでしょう。子供の名前に託した夢・希望を、現代文明が作り出したと思われる殺人鬼に無茶苦茶にされてしまった無念さ・・・そして憎しみ・・・決して許せるものではありません。

鷲林寺は今、もみじ・カエデが真っ盛りです。もしも女の子が産まれたら「もみじ」「かえで」という名前をつけたいな・・・そう考えた時期もありました。だからこそご両親のお気持ちがわかるような気がするのです。一刻も早く犯人を逮捕してください。
心から楓ちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。  合 掌

■2004/11/21(日) もみじまつり開催
平成16年度『もみじまつり』のメインイベント『大般若転読法会』を執り行いました。きょうは日曜日で大変良いお天気であったということも影響してか、朝から大勢の方が紅葉を求めて来坊されました。大変さわやかな気候のもと、真っ赤に染まった紅葉は素晴らしいものです。『大般若転読法会』を21日に絞り込んで正解だったと思い、仏さまに合掌しました。せっかく設定した日程に、紅葉が散ってしまっていてはもともこもありませんから・・・最高のお天気・最高の紅葉を恵んでいただきありがとうございました。
午後1時から始まった『大般若転読法会』には大勢の方々が参拝され、お堂の中はほぼ満席でした。今年は身内のお坊さんだけでお勤めさせていただきましたが、若いお坊さんばかりだったので、少人数ながら迫力ある法会になりました。同時に護摩も焚き、皆さまの幸せと平和を祈念いたしました。参拝された方々に「お札」を差し上げました。
そして今年もあたたかい「おぜんざい」を販売していただき大好評でした。これは檀家さんのTさんが商品を扱っておられる会社の社長さんで、ご家族総出でご協力をいただきました。ろくろくお礼もできずに申し訳なく思っております。ありがとうございました。

大勢の皆様方のご協力のお陰で今年も「もみじまつり」を開催することができました。ひとりでも多くの方に美しい紅葉を見ていただきたい。自然の美しさに触れ、少しでも心の洗濯になればうれしいな・・・そんな思いからはじめたこのイベント。末永く見守っていただきますようお願い申し上げます。

夜間ライトアップも、日曜日ということでか、大勢の方が遅い時間帯まで見に来ていただきました。恐らく来週の日曜日は散ってしまうかな・・・もうしばらくライトアップをしております。皆様お誘い合わせの上お越しください。    詳細はこちらから

■2004/11/20(土) 授戒会 成満しました
二日間かけての仏名会も無事終わり、本日はいよいよ高野山管長猊下をお迎えしての授戒会が開催されます。午前9時より始まりました。受者の皆さんは緊張した面持ちでした。管長猊下より授かった戒(人間として仏弟子として守るべき事柄)を大切にして、家庭のために社会のために尽くすことを誓われました。
管長猊下からも、このような正式な行事を伝統的に継続している地域は全国的にも珍しく、どうぞ大切にお守りいただきたいとのありがたいお言葉を頂戴いたしました。

明日は鷲林寺のもみじまつり。一息つく間もなく大行事が迫っていますが頑張ってこなそうと思います。お疲れ様でした。

■2004/11/19(金) 足が痛いです
昨日、授戒会の前修行である礼拝行をしたため、足・・・特にふとももが筋肉痛です。礼拝行二日目・・・参加される檀家さんも足を引きずりながらの参加です。大きな声でいえませんが、お寺さんも筋肉痛の人がほとんどでした。
それでも本日は昨日よりも大目の数を礼拝しました。現在仏と未来仏。合計500礼ほどしたのではないでしょうか・・・この礼拝修行をすることで、身も心も清らかになり、明日の授戒を受けるチケットを得ることができるのです。

仏とは遠く遠くにあるのではなく、実は近くにおられるのです。そうです。自分の心の中におられるのです。それに気付かないだけなのです。たとえば、空を見上げると雲がかかっています。雲のむこうにはキラキラ光る星はあるのです。だけど雲がかかっているから見えない・・・星はあるのですが、自分には見えないだけなのです。心の中にある雲を取り払えば星が見えるのです。
雲を取り除くためには、自分を正直に見直し反省をする。反省をすれば懺悔をする。懺悔をする修業がこの「仏名会」(ぶつみょうえ)なのです。

明日は三日目。高野山から管長猊下が来られ、授戒作法が執り行われます
皆さま二日間本当にお疲れ様でした。 2日目の様子はこちらから

■2004/11/18(木) 法心寺 授戒会開白
西宮結衆寺院のひとつ、法心寺にて授戒会がはじまりました。これは、西宮界隈では古来から行われていた行事のひとつだそうです。いわゆる戒を受けて「生前戒名」をいただく儀式です。今回は法心寺さんの檀家さん108名が受けられました。授戒作法として、まずは戒を受ける前に身も心も清らかになっておかなくてはならないということで、懺悔の礼拝修行をします。仏教では、「過去」「現在」「未来」にはそれぞれ千の仏さまがおられると言われており、その仏さま方に一々礼拝して自分が犯してきた罪を懺悔するのです。
本日は「過去」の仏さま方に懺悔をする修行をしました。午前9時から始まって午前11時30分まで、約2時間30分、礼拝の修行をされました。明日は「現在」「未来」の仏さま方に懺悔します。千仏といっても千回も礼拝するわけではありません。本来は千回礼拝するものなのでしょうが、そんなこと今の時代にすれば誰もついてこられませんし、私たちお坊さんも大変です。数は少し略して礼拝行をしました。それでも、2〜300礼はしたと思います。皆さん足がパンパンになっているのではないでしょうか??
私も風邪気味だったのですが、頑張って礼拝しました。明日も頑張ります。  詳細はこちらから

■2004/11/17(水) 松本明慶大仏師 展示会に行ってきました
先日インフルエンザの予防注射を打ったのにもかかわらず、昨日の高野山法会で大変冷えたのがこたえたのか、はたまた先日の駐車違反にこりて、本日は寒空の中スクーターでお参りに行って冷えたのか、風邪をひいてしまったようです。鼻水ズルズル・・・ほのかに微熱があるのか、ポーッとしています。(涙)
檀務を終えて、大阪難波の高島屋に行きました。松本明慶大仏師の展示会初日です。もっと早い時間に行きたかったのですが、本日は役僧さんがお休みだったことと所要が重なり会場に到着したら夕方になってしまいました。夕方の時間帯でも会場には結構一杯のお客さんが来られてました。
普段から工房に行かせていただき明慶先生の作品は直接拝見しています。ほとんどの作品は拝見させていただいているつもりでしたが、今回の展示会は何でも2年前から温めておられたプロジェクトということで、長い間秘蔵されていた作品も出品されていて、はじめてお目見えする仏像も多々ありました。大仏から米粒代の小ぼとけまで。約百点の作品が所狭しと展示されていました。明慶先生の作品を一度に拝見できることは滅多にない機会と思い、じっくりと拝ませていただきました。
中でも聖観音(しょうかんのん)さまのお顔、姿は素晴らしいもので、じっと見ていると仏さまの息づかいが聞こえてきそうでした。聞くところによると昨日未明に完成した出来立てのホヤホヤの仏さまだとか・・・是非じっくりと拝ませいていただきたい仏さまだと思いました。展示会の様子はこちらから見てください。
当HPにて展示会のお知らせを紹介していました。それを先生のご家族が見られたということでお礼を言っていただきました。本日の展示会の様子も紹介する旨をお話させていただくと
「鷲林寺さんは私共の宣伝係ですね」
と笑っておられました。宣伝係りでも何でもしますよ。だって、明慶先生の大ファンですから・・・

本日お参りさせていただいた檀家さんのコンピューターがウィルスに感染したそうです。奥さんが大変困っておられました。私方にも毎日10数件のウイルスメールが届いています。一体誰が何のために無意味な悪戯をしているのでしょうか・・・理解できません・・・

明日から3日間、授戒会(じゅかいえ)が開催されます。私も大役を仰せつかっています。風邪がひどくならないうちに早く休むことにします。

■2004/11/16(火) 兵庫青年教師会報恩謝徳法会
高野山にて兵庫青年教師会主催の法会が執り行われ参加させていただきました。
兵庫青年教師会とは阪神間の真言宗寺院の、満45歳以下の若い(??)お坊さんで組織している会です。この法会は高野山奥の院灯篭堂にて行われます。奥の院で法会を勤めるということは、高野山真言宗のお坊さんにとっても大変名誉なことなのです。
昭和60年より毎年かかさず執り行われてきたこの法会(平成7年の阪神淡路大震災の折だけ休みました)は、今回で19回目にあたります。継続は力といいますが、皆で力をあわせて頑張ってきた結果であると思います。
今回は30名のお坊さんにてお勤めしました。『理趣三昧法会』という真言宗の法会の中でも、功徳のある法会のひとつとして勤められるものです。約2時間のあいだ、冷え込みが厳しくなってきた高野山奥の院にてお勤めさせていただきました。結構寒かったです。参加されたお坊さん方は、それぞれの思いで拝まれたと思います。このところ、色々なことがありました。地震・台風・イラク事件・拉致事件・・・・様々な場所で様々な人の尊い生命がなくなりました。それらの菩提を祈るため、そして一日も早い復興を願い一心に拝ませていただきました。

この法会にむけて、青年僧たちはそれぞれにかなり練習されました。その成果が出て、広い奥の院道場一杯に声明の素晴らしい響きがとどろいていました。
20年近くも継続していくということはええかげんな気持ちではできません。私自身は第一回目の法会からかかさず参加させていただいております。長い長い歴史の各シーンを思い出しながら、心を込めて拝ませていただきました。

ええかげんといえば、北朝鮮の拉致問題。ニュースを見て改めて報告のお粗末さにあいた口がふさがらない状態でした。すべて死亡と報告すれば事は済むと思っているのでしょうか・・・横田めぐみさんの夫のキム・チョルジュン氏は一端埋葬されためぐみさんの遺体を掘り出し再び荼毘にふしたと言われる。まことに奇奇怪怪な行為です。私たちが常識な考えを持った人間とするならば、考えられないことですね。一体どうなっているのでしょうか??

■2004/11/15(月) 授戒会 説明会
朝起きるとパラパラパラパラと音がします。あっ・・・雨・・・
あまり激しく雨が降ると、せっかくいいように色づいた紅葉が散ってしまいます。まだ薄暗い境内を恐る恐る見渡します。ホッ・・・雨にも負けず、しっかりと枝についていました。
来る21日は「もみじまつり」です。夜間ライトアップは始まっていますが、21日にメインの「大般若転読法会」を修行するのです。檀信徒のみなさんはその法会を目指してお参りされることでしょう。せっかく来ていただいたのに“もみじ”が散ってしまっていてはもともこもありません。何としても21日まではもってもらわないといけないのです。

午後4時に11月18日から20日までの3日間にわたって行われる「授戒会」(じゅかいえ)の開催寺院に集合しました。結衆寺院ご住職方13名全員が集まりました。そこで詳しく打ち合わせをしました。
授戒会は西宮地域では古くから執り行われているようです。授戒を受けると「戒名」が授けていただけるということになっていて、受けられる檀信徒の皆さんはそれが目的のようです。授戒とは書いて字の如く「戒を授かる」儀式です。受戒「戒を受ける」ともいいます。今回は高野山の管長猊下を戒師としてお迎えすることになっています。身内でするのならばまだしも、管長猊下直々お出ましになるのですから、西宮結衆寺院としましても気合が入ります。できるだけ良いものにしたいという気持ちから、本日まで何度も寄って打ち合わせをしました。
授戒会に先駆けて「仏名会」(ぶつみょうえ)を執り行います。これは、過去・現在・未来の三千の仏さま方に一々礼拝して自分がしてきた罪を懺悔するのです。懺悔する方法として、三千の仏さまの前で、仏さまの一々の名前を唱えながら礼拝します。礼拝といっても「五体投地」といって一番丁寧な礼拝の仕方です。三千回も礼拝したらオリンピック選手でもまいってしまいます。少々数は簡略しますが、いずれにしても大変な修行です。今回受けられる檀信徒は108名。ほとんどが60才以上のお年寄りです。大丈夫かしら・・・?? まあ何とかなるでしょう。
二日間で過去・現在・未来の仏さま方に自分の犯した罪を懺悔し、三日目の授戒会で戒を授かるのです。檀信徒の皆さんに負けないように、しっかりと礼拝行をしたいと思います。

因みに懺悔はキリスト教では「ざんげ」といいますが、仏教では「さんげ」と濁らず発音します。

昨日の影響もあってか、本日も約1800人の方に訪問していただきました。因みに、住職日記は2500人の方が来られています。恐らく日記に直接入られたのだと思います。将来はどのようなことになるのやら・・・一日の訪問者の数を持続できるのか、または元の数字に戻っていくのか??いずれにしても楽しいHPにしていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

明日はまたまた高野山行きです。兵庫青年教師会主催の法会が高野山奥の院にて修行されます。明日の高野山は冷え込むのだろうな・・・パッチでもはかないと風邪をひいてしまうかも・・・

■2004/11/14(日) 勝谷誠彦さんのパワーにびっくり そして感謝
今年は日本列島に上陸した台風の数が最多記録をつくったとか・・・その中でも“風 台風”にはまいりました。各地に『塩害』という聞きなれない現象をもたらしました。いわゆる台風の風で海の塩水を空中に巻き上げ、木々に撒き散らした状態のまま雨が降らないので塩分を洗い流すことができず葉が枯れてしまったというのです。鷲林寺のあたりでも『塩害』の影響を受けた木々が目立ちました。まだ秋も迎えていない時期に葉がまっ茶色になってしまい、ようやく秋を迎える好季節にはもはや散ってしまって丸裸。とくに南向きの木が大きな被害を受けています。
境内の紅葉も多少はその影響を受けているのでしょうか。心なしか例年に比べると元気がないというか何というか・・・でも、美しい“紅葉曼荼羅”の世界をつくり出し、私たちの心をなごませてくれています。
本日は日曜日といこともあってかたくさんの方が参拝され、紅葉を楽しんでおられました。昨晩からライトアップをしていますが、パラパラと夜の訪問者もあるようです。

訪問者といえば、このHPに訪れていただいた本日のヒット数・・・実にきょう一日で3000人以上の方に見ていただきました。昨日のカウンターの数はたしか29000ちょっとであったと記憶しています。ところが午前11時頃にたまたま開いてみるとカウント数が30000を超えているのに気付きました。それが1時間後のお昼頃には31000になり・・・一体どうなっているの??? ホームページ分析にアクセスして調べてみるとものすごい数の人がアクセスしてくれている・・・何故・・・??? あっ!もしかして勝谷さんか・・・!?
勝谷誠彦の××の日々をチェックしてみると、やはり・・・当HPのことを紹介していただいてました。ありがとうございます。(感謝感激)
このHPを立ち上げたのが2001年4月8日でした。初め頃は一日に10名程のカウント数でした。それがこの頃では40〜50名程度になり喜んでいたのです。それが本日一日で3000名以上のカウント・・・ただただ驚いているばかりです。やはり勝谷さんの社会的影響はすごいものだと改めて感心した次第です。きょうも終わりかけのこの時間で“3100”カウントを超え、まだ伸び続ける様子です。今年の台風ではありませんが、まさに最多新記録です。
この感激を忘れることなく、少しでも皆さまのお役にたてるHPになるように努力したいと思いますので、もしよろしければ時々覗いてみてください。見ていただいた皆様、そして勝谷誠彦さん。ありがとうございました。

ちなみに真言宗の常用経典である「理趣経」について「ヤバイ」教えと書いておられますが、その奥には深い深い意味があるのです。解釈の仕方如何によって勘違いされやすい表現になっている部分がありますが、これらには深い意味があります。この意味を知るためには、読経したり写経したりするだけでは理解することはできない。体得するほかに方法はありません。よって弘法大師(空海)が伝教大師(最澄)に理趣経を釈した書である「理趣釈経」を容易に貸さなかった由縁なのです。「ヤバイ」だけではなく、その奥があるということを付け加えておきます。申し訳ございませんでした。

■2004/11/13(土) 法事にて
法事がありました。奥さんの一周忌の法事でした。いつも法事のあとで簡単なお話をするのですが、きょうはいつもと違って少々緊張しました。そのお家の長男さんが最近テレビなどで活躍されている勝谷誠彦さんだからです。勝谷さんは私と同じ1960年生まれ。コラムニスト、写真家であり、新聞、雑誌、テレビなどで幅広く活躍され、数多くの本も出版されています。また、インターネットの日記、勝谷誠彦のXXな日々は一日に2万〜3万件のヒットがあるという、社会でもかなり影響力のある人です。そうそう、島田紳助さんが暴行したという女性が勝谷さんのマネージャーであるといえばおわかりでしょう。
その勝谷さんを目の前にしてのお説教はちょっと気合が入りました。だって、テレビなどを見ていたら、かなりの辛口トークですし・・・しかし、自信を持って私が最近思うところのお話をさせていただきました。勝谷さんはジッとお話を聞いてくださり、時にウンウンとうなずいてくださいました・・・
曼荼羅について少々触れさせていただきましたが、勝谷さんは独自の意見としてインターネットが現代の曼荼羅であるように思うとおっしゃいました。なるほど。そういった見解もあるのかな??と違った方面から見られる勝谷さんの思想に感心しました。
最近発売された本です・・・と「続・にっぽん蔵々紀行」をいただきました。少し恥ずかしかったのですが、サインをお願いしました。宝物のひとつとさせていただきたいと思います。

本日より、紅葉のライトアップを始めました。どうぞ近隣の方々はお越しください。昼間とは違って、大変幻想的な世界が広がっていますよ。

■2004/11/12(金) 管長猊下を訪問しました
少し小雨の残る中、高野山に行きました。来る11月18日から20日までの3日間、結衆寺院で「授戒」が行われます。その最終日に高野山から管長猊下にご出仕していただくことになっており、その打ち合わせに行かせていただきました。「授戒」を執り行われるのお寺のご住職と二人で行かせていただきましたが、高野山までの道中の紅葉が見事でした。高野山は標高約1000メートル。朝晩は相当冷え込む関係か、紅葉の色が何ともいえない色合いで、心が和みました。

管長猊下との打ち合わせは午後1時からでした。法会課長もご一緒していただき、当日の授戒行程を約1時間かけて説明お話させていただきました。私のような者の話を一生懸命に聞いていただく猊下のお姿に感激しました。

無事に説明を終え、高野山内を散策しました。その頃には雨もあがり、見事な紅葉に雨雫が太陽の光に反射してキラキラと輝き、幻想的な世界をかもし出していました。あまりにも美しかったので、カメラでパチリと撮影しました。これらの写真は後ほど紹介します。いつまでも見ていたいという思いを抱きながら再び高野山から西宮を目指しました。

途中、野菜が路地売りしていました。西宮のスーパーに比べると比較的安い値段であったので買いました。白菜・だいこん・レタスなどを買いました。明日は「鍋」かも・・・

昨日の日記を読まれた某お坊さんからメールをいただきました。その方は四国のお坊さんですが、お寺の山門の前に駐車して寺務所で電話をしている最中に駐車禁止の切符を切られたそうです。これもひどいお話だと思いました。その方曰く・・・自分自身が気をつけることと、あとは運次第だと・・・

■2004/11/11(木) 涙が出ます
朝から久しぶりの雨でした。被災されている方々には厳しい雨だと思います。一日でもはやく普通の生活ができるようになられるようお祈りいたします。

さて、本日は最低の日となりました。といっても私も悪いのですが・・・
京都在住の檀家さんのお参りがあって、西宮から名神高速道路を使い1時間30分かけて行かせていただきました。マンションで一人暮らしをされているおばあさんのお家に行かせて頂いたのです。そのマンションの近くには駐車場も見当たらず、おまけに大雨でした。あいにく傘を持ち合わせていなかったので車をマンションの前に路駐しました。15分程度で出てくる予定でしたが、おばあさんから相談事をされました。車のことが気になったのですが、無碍に断ることもできずに相談事に答えていました。話を切り上げ走って車に戻りました。何かいやな予感がしたのですが、予感は見事に的中しました。
婦警さんがナンバープレート等をひかえている最中でした。駐車禁止です。あわてて走りよりましたが遅かりし・・・かなり長い間、事情の説明をしました。そこにもうひとり男性のお巡りさんが登場されました。婦警さんは引き上げお巡りさんと一対一。再度事情を説明しました。
西宮の人間でこのあたりの地理がわからないこと。すぐに出てこようと思ったが、おばあさんから相談を受け無碍に断れなかったこと。などなど・・・そのお巡りさんは親切な方でした。しかし、結局は反則切符をきられてしまいました・・・

今回は仕方ないとしても、お盆の時期などのことを考えると不安になります。お盆まいり・彼岸参りなどは時間との勝負です。一日に30件から40件お参りすることがあります。1分でも惜しい時に駐車場を探しながらお参りすることなど不可能なことです。どうすればいいのでしょうかね・・・寒い季節になってきますが、できるだけスクーターでお参りするようにします・・・(泣)

■2004/11/10(水) 結衆寺院にデビュー
午後3時から結衆寺院で法会が執り行われました。毎年行われる法会ですが、今回はこのお寺の息子さんが始めて法会に参加されました。いわゆるデビュー戦ですね。“中曲”という役をあてられたのですが、堂々とお唱えされました。私方に来られて一緒に勉強しておることもあり、その雄姿を見て特に感動しました。若い人が一生懸命に取り組まれている姿は素晴らしいものですね。

夜、コンビニに買い物に行きました。週刊誌が並んでいる棚を何気なく見ていると「香田証生さんの殺害シーン」なる見出しが目に飛び込んできました。それは、香田さんが殺害される様子を納めた映像が公開されたというもので、背筋がゾッとする恐ろしいものでした。人を殺すことなど何とも思っていない彼ら・・・何故このような残虐な心でおれるのか、まったく理解できません。改めて心からご冥福をお祈り申し上げます。

■2004/11/9(火) 今年もライトアップします
授戒会の折にお唱えする声明は特殊なものです。たしか大原(天台宗)の声明であったと思います。昨日お渡しした資料のなか、声明部分がわからないということでテープに録音してほしいとの要望がありました。再度勉強しなおして録音・・・これがなかなかうまくいきません・・・また2.3日かかりそうです。

紅葉がよくなってきました。下界は先の台風の塩害で甚大な被害を被り、紅葉も期待できそうにないところが多いようですが、おかげさまで鷲林寺はまだましです。今年も11月半ばからライトアップを計画しています。本日試験的にライトアップしてみました。大変綺麗に紅葉が浮かび上がり、昼間とはまた違った幻想的な世界が現れました。今年も期待していただいてよいと思いますよ。
紅葉狩りのお客さんもボチボチ増えてきました。

■2004/11/8(月) 授戒説明会
午後7時から結衆寺院のご住職方か来坊されました。来る11月18日から20日までの3日間結衆寺院で「授戒会」が開催されます。その勉強会と打ち合わせをしました。この2.3日ずっとこれにかかりっきりでした。しんどかった〜また高野山からわざわざ来てくれたりして・・・大変お世話になりました(感謝)
ということで、苦労の甲斐あって本日は無事に説明ができ、皆さん納得して帰られました。もう少し手入れをして整理していきたいと思います。

■2004/11/7(日) 新潟地震から15日ぶりに・・・ 
昨日高野山よりわざわざ来ていただき、現在高野山で行われている授戒作法の貴重な資料を貸していただきました。それに基づき朝から夕方まで次第作りをしていました。資料を読み返しながら作成していくので自分自身も大変勉強になりました。
寺務所番をしながらの作業でした。寺務所から境内の様子見ていると、日曜日ということも影響したのでしょうか結構大勢の方が参拝されていました。参拝者のほぼ半数以上が片手にカメラを持っておられます。ボチボチ紅葉目当ての方が増えてきました。今年は例年に比べて暖冬ということで、少々紅葉は遅れ気味かという予報が出ています。が、鷲林寺のもみじは少しずつ色づき始めています。緑の中に赤がちらほら混じっているといった状態でしょうか・・・それでも結構綺麗です。
来る21日に「もみじまつり 大般若転読法会」を執り行う予定ですが、それまで紅葉がもってくれるように祈ります。紅葉が全部散ってしまったあとの「もみじまつり」では、格好つかないですものね・・・(汗)
毎年のことですが、自然が相手なのでどうすることもできません。

新潟では地震発生より15日ぶりに皆川真優(まゆ)ちゃんの遺体が収容され、お父さんのもとに帰ってきたということです。機動隊員が懸命に真優ちゃんを搬出するために作業をされている姿、また搬出された真優ちゃんに合掌されている姿が放映されていました。なんともいえない気持ちでテレビを見ていました。改めてご冥福をお祈りいたします。安らかにお眠りください。 合 掌

■2004/11/6(土) 原 健三郎氏 死去
朝方、落ち葉掃きをしていると高野山より近々行われる結衆寺院の「授戒」について電話がありました。わかりにくいところが多々あったので、本山法会課に問い合わせの手紙を書いたところ、ご親切に電話をいただいたのです。というものの兄弟弟子のI師なのですが・・・
昼近くまで電話で教えていただいておりましたが、結局電話では無理ということになりました。きょうは土曜日で午前中で仕事が終わるということで、夕方わざわざ高野山から来てくれることになりました。
午後4時から結衆寺院で執り行われた「十夜法会」にお参りさせていただきました。そののち、高野山から来てくれたI師と合流。授戒について教えてもらいました。それにしても親切な人です。また、丁寧に教えてもらって感謝しております。

原 健三郎氏が亡くなられたというニュースが飛び込んできました。鷲林寺とは結構関係がある方でした。先代住職とも面識があったようですし、総代さんとも面識がありました。そのお陰で、原氏が国会議長であったとき、国会議事堂の見学に行かせて頂いたことがあります。大変気さくな方でありました。貴重な体験をさせていただき、感謝申し上げております。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

■2004/11/5(金) 落ち葉焼き
一日中掃き掃除をしていました。落ち葉がすごくって・・・何せ山寺ですから・・・
朝一番に消防署に電話をして
「落ち葉を焼きますから煙が出ます」
と報告。このところ頻繁に電話をするので
「気をつけてやってください」
と快い返事をいただきます。
街中では考えられないことでしょうね。落ち葉焼き・・・
だけど、半端な量ではないのです。本当にすごいです。本来ならばゴミ袋に入れて収集してもらうのが筋なのでしょうが、ゴミ収集車数台分の枯葉が出ます。(冗談抜きにして・・・)
幸い山の中だし、周囲に住宅もないので迷惑にならないだろうということで許可してくれていると思います。
落ち葉焼きをしながら、焼き芋に挑戦しました。子供の頃落ち葉焼きの中にサツマイモをいれて、ホクホクになった芋をほおばったことを思い出しながら・・・しかし今回は、出すタイミングを間違えて、ほとんどが炭になってしまいました(涙・・・)
明日は夕方から法会があります。それまで時間があるので掃除して、もう一度挑戦してみようかな・・・

新潟中越地震で被害にあわれた方々。段々寒くなってきて大変なことと思います。全真言宗青年連盟から「義援金のお願い」の手紙がきました。青年会の方々も頑張って動いていただいているようです。

■2004/11/4(木) ブッシュアメリカ大統領 再選の日
アメリカの大統領選挙は開票の翌日に共和党のブッシュ大統領の勝利が確定しました。

「この国をより強く、より良くするために皆さんの支えが必要で、私も支持を得られるよう努力します。新しい任期は国全体を動かす新しい機会でもあります。我々には、お互いを結びつける1つの国、1つの憲法、1つの未来があります」(ブッシュ大統領)
 
ケリー氏はブッシュ大統領に対して電話で
「大統領おめでとう。アメリカはあまりに分裂してしまった。その修復のためにも敗北を認める」
と伝えたそうです。

今回の選挙戦を通じて、アメリカが世界観や宗教的価値観で大きく分裂していることが改めて浮き彫りになりました。特にイラク戦争における宗教的・文化的な亀裂は大きなものだと思います。これは日本をはじめとする世界の国々をも巻き込んだ大きな問題となりました。

ブッシュ大統領が再選されてよかったといえるような四年後であってほしいと心から願います。
「法は人によって伝わる」
と言います。事は人によって左右されることがほとんどです。みんな仲良く、世界平和であるように。進歩することばかりを考えるのではなく、たまには振り返ることの勇気を持って生きていきたいものです。皆さんが幸せでありますように。

■2004/11/3(水) もみじがボチボチ色づきはじめました
文化の日。法事などで一日中多忙でした。それにしても四季とはえらいものです。朝晩が冷え込むようになってきました。境内のもみじもぼちぼち色づき始めています。インターネットを覗いてみると『紅葉特集』を掲載しはじめています。鷲林寺のことも紹介されています。ありがたいことです。
http://www.getyou-free.com/tokusyu/kouyou/kouyou_top.html  http://www.gurutto-kobe.jp/spot/02nishinomiya/14jyuurinji.html

プロ野球は『楽天』に決まったようですね。新規参入は実に50年ぶりとか・・・名前も「東北楽天ゴールデンイーグルス」に決まったようです。ひそかに応援しようかな・・・なんて思っています。
えっ!? 住職は「タイガースファン」じゃなかったの!?
いやいや名前が「イーグルス」でしょ。「イーグル」は「鷲」なんで・・・ただそういった単純な理由でですよ・・・
昨日、某放送局のニュースで「楽天」と「ライブドア」の戦いを特集していましたが、今さら改めて見てみると身だしなみというものも大切だなあと思いました。「楽天」の社長さんはどこに登場するにもネクタイをしていますが「ライブドア」の社長さんは大抵ノーネクタイですね。そんな意味でも「楽天」の社長さんのほうが紳士的に見えました。

とりあえず落ち着いてよかったです。近鉄・オリックスは残念でしたが、心機一転頑張ってほしいものです。応援してますよ、プロ野球!

■2004/11/2(火) アメリカからの贈り物
役僧さんお休み。中国から帰ってきて、正式なお休みははじめてです。ゆっくり休んでください。
ということで、私は一人でてんやわんやでした。檀務はそうも忙しくなかったのですが、遠方であったため、帰宅するのが大変遅くなってしまいました。昨日UPさせていただいた「大仏師 松本明慶仏像彫刻展」について檀家さんにお話させていただくと、是非行きたいとのこと。皆さん結構興味をもっていただけてうれしくなりました。松本先生の作品を拝見していただける機会はなかなかないと思います。今回はよい機会だと思いますので皆さん是非お出かけくださいね。

午後7時より結衆寺院のご住職 副住職さんが集まられました。皆で11名集まられました。来る11月6日「十夜法会」が行われ、その練習に寄られました。皆さん真剣に練習していただき、本番は素晴らしい法会になると思います。この十夜法会を皮切りに、行事が目白押しです。その行事にむけての打ち合わせ・練習などをあわせると、今月は結衆寺院の方々と顔を合わせる機会が多くなりそうです。

アメリカ ロスから、一冊の本が届きました。このHPを通してお友達になった方からです。もともと私の先輩が共通の友人であったというご縁から知り合ったのですが「仏縁」とは怖いものだし素晴らしいものだと思いました。送っていただいた本はこの方のお師匠さまであるロバート・クラウダーさんの著書「わが失われし日本 五高最後の米国人教師」です。ロバート・クラウダーさんは太平洋戦争開戦時にスパイ容疑で強制送還を受けられましたが、日本を心のふるさととして愛され、日本画を描き続けておられる方です。はるか遠く離れたところから日本をこよなく愛しておられるのが手に取るようによくわかります。もしかしたら私たちよりも、もっともっと愛しておられるのでしょうね。本当は日本人として生れるべき人だったのかもしれません。

日本には守っていかなくてはならない大切な財産がたくさんあります。ロバート・クラウダーさんにしても、松本明慶先生にしても大切な日本の伝統をしっかりと伝えようと頑張っておられます。日本・・・いい国ですよね。守っていきたいですよね。

■2004/11/1(月) 紅葉の季節になってきました
イラクにおける香田さん殺害事件は最悪の結果で幕を閉じました。星条旗に切断された頭を包まれて放置されていたということは、アメリカを支持する者に対しての仕打ちと考えていいのでしょうか。それにしても同じ地球に住む人間同士なのに、どうして仲良くできないのでしょうか。仲良くしなくても、何故殺害する必要があったのか理解できません。何の罪もない人間を・・・謹んでお悔やみ申し上げます。

本日は法事にて総代さんのお家に行かせていただきました。子供のときに亡くなられた方の50回忌ということで、身内のみでの法事でした。お勤めさせていただいたあとお墓参りに行かせていただき、昼食をご馳走になりました。身内の中に私ひとりが混じってのお食事でした。とはいうものの、同級生の長男さんをはじめ、子供さん方は小さいときからの遊び友達ばかりで気兼ねなく楽しい時間を過ごさせていただきました。11時からの法事だったのですが、気がつけば3時前・・・すっかり長居をさせていただきました。

台風のあと始末で、本日は墓のまわりの掃除をしました。大変きれいになりました。本日から11月。いよいよ紅葉の季節となります。鷲林寺は隠れた紅葉の名所でもあるのです。昨年から、ライトアップをして参詣の皆様に喜んでいただいています。もちろん入場料などはいただいておりません。
本当に綺麗ですよ。どうぞ秋の風情を楽しんでいただき、少しでも元気になっていただければ幸甚です。

境内のモミジも少しずつですが、色づき始めています。11月中旬からライトアップをする予定です。また、11月21日 午後1時より、「大般若転読記念法会」をお勤めします。どうぞご家族ご友人お誘い合わせの上、ご参拝くださいますよう重ねてご案内させていただきます。